EWI奏者Jin Soda の「デジタル・ワビサビ」シリーズ第3弾。
Vol.1とVol.2はヴァイオリンやチェロの音源をEWIで演奏した録音が多かったが、今回は原点に戻り、EWI4000Sの内蔵音源をそのまま使った演奏も収録。さらに、吹奏楽器であることの証として、ライン入力ではなく、スピーカーから出した音をマイク収録して、息づかいや細かなニュアンスを伝えている。音楽制作にAIが進出している現代において、デジタル楽器を使いながらもアナログの空気感を大切にしたいという意図が込められている。
Jin Sodaの音楽の特徴は、とにかく「メロディ至上主義」ということに尽きる。アドリブも、多くのジャズプレイヤーがコードとスケールの理論に従った演奏と超絶技術を目指すのに対し、Jin Sodaはアドリブもメロディであるという姿勢を貫き、あくまでも頭の中に瞬時に浮かび、鳴っている音を記録していくことにこだわっている。
70代に入り、そのこだわりはさらに強固なものになり、テーマメロディとの調和が取れたアドリブフレーズをモザイクのように構築していく「デジタル・ワビサビ」の世界を、さらに深化させようとしている。
なお、Vol.1、Vol.2同様、EWI以外の楽器演奏(ナイロン弦の生ギターとMIDIベースが中心)も、1曲(Engage)を除き、すべてJin Sodaによる多重録音である。

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